わがまちの映画資料ーユネスコ世界視聴覚遺産の日を祝して

映画の記憶を未来へ！

ユネスコ創造都市ネットワーク（UCCN）に映画分野で加盟している山形市は、毎年他の加盟都市と連携し創造都市の可能性や未来について考えるシンポジウム「やまがた創造都市国際会議」を行っています。

2025年はユネスコ世界視聴覚遺産の日を記念し、映画分野にUCCNに加盟する韓国・釜山市のほか、国内各地の収集・保存分野で活躍する専門家をお招きします。映画資料を地域で守り、残し、活かし、そして次世代へと手渡すための知恵や工夫をわかち合います。

2025年の「やまがた創造都市国際会議」は山形国際ドキュメンタリー映画祭2025内特別プログラムとして実施します。

開催概要

■開催日時　令和7年10月11日（土）　14時00分～　

■会場　やまがたクリエイティブシティセンターＱ１ 2F(2-C)イベントスペース

　　　　山形市本町１丁目５−１９

■定員　３５名（予約不要・先着順）

プログラム

Part１　韓国・釜山市、福岡市、広島市、浜松市による事例紹介　

Part２　パネルディスカッション

Part３　Q＆A

パネリスト

シン・ソンウン 氏

釜山シネマセンター 釜山アジア・フィルムアーカイブフィルムアーカイブ・マネージャー

2006年からシネマテーク釜山に勤務し、2009年より現職。2011年に米国ジョージ・イーストマン博物館併設のL.ジェフリー・セルズニック映画保存学校を修了。主にアジアのクラシック作品や釜山国際映画祭コンペティション部門＜NEWCURRENTS ニューカレンツ＞で上映された作品の収集・保存を担当する。

稲垣知里 氏

木下惠介記念館／浜松市鴨江アートセンターアートコーディネーター

英国のイースト・アングリア大学大学院（映画学修士）を修了。現地の公立博物館等で勤務。現地の公立博物館等で勤務。帰国後は「京都国際写真祭KYOTOGRAPHIE 2021」、「あいち2022」などの芸術祭に関わり、2023年より現職。上映、展示、講演会などの企画を担当し、木下作品の普及や地方都市における映像文化資料の保存・活用に取り組む。

森宗厚子 氏

広島市映像文化ライブラリー映像文化専門官

1990年代より映画上映や映写、映画書編集および映画祭事務局などに従事したうえ、2024年4月より現職。フィルムアーカイブでの勤務歴としては、2015～18年に川崎市市民ミュージアム映画担当学芸員、2020～23年に国立映画アーカイブ特定研究員を経て、上映企画を中心に映画保存などに携わってきた。

松本圭二 氏

福岡市総合図書館文学 映像課 – 映像管理員

映像保存の技術者として働きながら詩人として活動、小説も執筆する。1992年、第一詩集『ロング・リリイフ』を刊行。1998年、井土紀州監督『百年の絶唱』に脚本協力で参加。2006年、詩集『アストロノート』で第14回萩原朔太郎賞受賞。2010年、福岡市文化賞受賞。2017年、初の著作集として航思社より「松本圭二セレクション」（全9巻）の刊行が始まる。

コメンテーター

加藤到 氏

認定NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭 理事長

山形県鶴岡市出身。東北芸術工科大学名誉教授。実験映画やドキュメンタリーの制作と研究を専門とする。16ミリ短編映画「SPARKLING」がハンガリーで開催された「レティナ’91」でシゲトヴァール市長賞を受賞。1992年の東北芸工大開学以来、学生ボランティアと共に山形国際ドキュメンタリー映画祭に関わり、実行委員、理事、副理事長を経て、2024年6月より現職。

ファシリテーター

石原香絵 氏

山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー 調査員

2001年、L.ジェフリー・セルズニック映画保存学校修了。博士（アーカイブズ学）。国立公文書館認証アーキビスト。学習院大学・早稲田大学非常勤講師。2021年、ポルデノーネ無声映画祭ジャン・ミトリ賞受賞。著書に『日本におけるフィルムアーカイブ活動史』（美学出版2018）、翻訳にパオロ・ケルキ・ウザイ『無声映画入門』（美学出版 2023）がある。

やまがた創造都市国際会議2025 関連上映

■上映作品　『フィルム　私たちの記憶装置』（ 2021）監督：イネス・トハリア・テラン

■上映日時　令和7年10月10日（金）　12時30分〜

■会場　フォーラム山形 シアター１　山形市香澄町２丁目８−１

■ 問合せ

山形市 文化スポーツ部文化創造都市課　TEL023-641-1212（内線799）

主催：山形市、山形市創造都市推進協議会、NPO法人山形国際ドキュメンタリー映画祭

協力：「やまがた秋・冬の芸術祭」実行委員会