ユネスコ創造都市やまがた

やまがたアーチスト・イン・レジデンス

「やまがたアーチスト・イン・レジデンス」は、国内外のアーチストを招聘し、滞在中の創作活動を支援します。アーチストにとっては異国の滞在、受入側も外からの視点が、双方の刺激となります。アーチストの完成に基づいた山形市の紹介ムービーや、地元学校(小中学校や大学)や市民との交流イベントも行い、相互に学び合う機会を提供しています。

平成30(2018)年度

2018年度には、マレーシア、インドネシアから計5名の映像作家が4週間蔵王に滞在し、完成前のドキュメンタリー映画を見直し、編集作業等を行いました。第一線で活躍するドキュメンタリー映像作家(想田和弘監督など)が講師として蔵王を訪れ、参加した映像作家と共に映像を見直し、助言を行うワークショップを計4日間開催。参加者たちは創造都市推進事業の一つである「クリエイティブカフェ」や山形市内の小中学校での授業、上映会などを通して市民と交流を行い、滞在を通じて映像作家たちが見た「山形」を短編映像にした作品の制作も行いました。

令和元(2019)年度

2019年度には、ユネスコ映画都市の韓国・プサンの映画監督やスタッフ・キャストを山形市に招聘し、短編映画『Return』を制作。滞在期間中は山形市内でロケハンから撮影をこなす中、「クリエイティブカフェ」で市民との交流も行いました。完成した作品はプサン市で開催された「プサンインターシティ映画祭2019」(5/31〜6/3)、また、フィリピン・ダバオで開催された「ニュンググ・アジアン・ファンテスティック映画祭2019」(10/25〜29)の短編部門(アジア)で上映されました。

令和2(2020)年度

2020年度は、コロナ禍ということもあり、海外との往来は避け今後の映画撮影に結びつけることができるよう、山形市を舞台にした独自の脚本の制作を支援しました。山形県内でロケが行われた映画『小川の辺』の監督・篠原哲雄さん(『月とキャベツ』『花戦さ』)と、山形県尾花沢市出身の脚本家・あべ美佳さん(『いしゃ先生』)を招聘し、新型コロナ感染症対策をした上で市民への取材や市内各所を巡るなどのシナリオハンティングを行いました。

令和3(2021)年度

新型コロナウィルス感染症の拡大が続く中、2021年はYouTubeを世界に向けた広報ツールとして活用し、山形市内の観光スポットの魅力を美しい音楽とともに発信しました。

YouTuberピアニストで作曲者のよみぃさんやアレンジャーのジェイコブ・コーラーさんなどをお招きし、この事業を通してYouTubeにアップされた数々の動画は、下記YouTubeの再生リストよりご覧いただけます。

やまがたアーチスト・イン・レジデンス 2021〈第1弾〉 【ピアニスト・よみぃ】

やまがたアーチスト・イン・レジデンス 2021〈第2弾〉【ジャズピアニスト:Jacob Koller】

やまがたアーチスト・イン・レジデンス 2021〈第3弾〉【フリースタイルピアニスト・けいちゃん】

令和4(2022)年度

2022年も引き続きYouTubeを世界に向けた広報ツールとして活用し、山形市内の観光スポットの魅力を美しい音楽とともに発信しました。

やまがたアーチスト・イン・レジデンス2022 西村由紀江さん×ヒビキpianoさんのコラボ演奏

9月にオープンした創造都市拠点施設「やまがたクリエイティブシティセンターQ1」のシンボルとして蘇った1927年製のベヒシュタインピアノを、西村由紀江さんとヒビキpianoさんに演奏していただきました。山形市と交流事業を行っている大阪府豊中市の公式キャラクター「マチカネくん」も出演しています。

やまがたアーチスト・イン・レジデンス2022 Ⅱ プロサックス奏者 細川慎二さんによる演奏

プロサックス奏者で、公式YouTubeチャンネル「Sax in the Night City」で人気上昇中の細川慎二さんをお招きいたしました。普段は、ネオン輝くお洒落な街並みやストリートで演奏している細川さん。今回は、地元の人間でも心が折れる-4℃の中、山形の雪景色や街並みの風景を楽しみ、最後に素敵な曲をプレゼントしてくれました。

令和5(2023)年度

2023年も引き続きYouTubeを世界に向けた広報ツールとして活用し、山形市内の観光スポットの魅力を美しい音楽とともに発信しました。

やまがたアーチスト・イン・レジデンス2023 【カリンバ演奏者・Misa】

秋の山寺で、Youtubeで活動しているカリンバ演奏者のMisaさんにカリンバを演奏していただきました。山寺の雲海や垂水遺跡の神秘的な風景とカリンバの心安らぐ音色をぜひご覧ください。

やまがたアーチスト・イン・レジデンス2023 Ⅱ 【ピアニスト・石井琢磨】

ウィーン在住のピアニストで、YouTubeチャンネル「TAKU-音 TV たくおん」にてクラシック系Youtuberとしても活躍中の石井琢磨さんをお招きいたしました。創造都市拠点施設「やまがたクリエイティブシティセンターQ1」でシンボルとして蘇った1927年製のベヒシュタインピアノ。その歴史を紐解きながら、ピアノが製造された1927年に作曲され、当時の学校でも弾かれ、歌われていたであろう山田耕作 作曲の童謡「この道」を100年の時の流れに想いを馳せながら演奏していただきました

SDGsの取り組み