映像文化創造都市やまがた

“映像は、若者を惹きつけ、市の文化財に光を当て、
世界の都市と創造的に交流するカギとなる。”

山形市は、山形の映像文化をはじめとする芸術文化を、産業振興・観光振興・教育振興に活かしたまちづくりを推進するとともに、国内外の創造都市との交流・連携を進め、『創造都市やまがた』の発展を目指しています。

映像は人と人とを結ぶ媒体であり、寛容と開かれた談話を掲げ、新しい発想を促すものだと考えています。山形市が1989年にスタートさせた山形国際ドキュメンタリー映画祭は、2006年には法人化し、映画祭を運営・開催しており、世界中の映画ファンから高い評価をいただく中で、山形から世界へ巣立つ映像作家も少なくありません。
1992年、山形市と県が出資して開学した東北芸術工科大学は、これまで数多くの映像クリエイターを輩出し、県内外で活躍しています。
商業映画の分野でも、山形フィルムコミッションを設立し、ロケーション誘致から撮影支援を行っております。さらに、ダイバーシティメディアと株式会社ムービーオンでは、山形国際ムービーフィスティバルを開催し、若きクリエイターへの支援を行っています。
このように、山形市では産・学・官と市民は共に映像文化を重要な独自の地域資源として捉え、創造都市として歩み始めているのです。

  • 映画祭
  • 表彰
  • 芸工大
  • 山形市

山形国際ドキュメンタリー映画祭

『山形国際ドキュメンタリー映画祭』はアジアで初めての国際ドキュメンタリー映画祭で、現在でも世界に注目されている映画祭の1つとなりました。
映像文化の多様性を育みながら、映画と人との深い交流を目指して、四半世紀に渡り上映を積み重ねてきた結果、世界の映像作家たちから厚い信頼を寄せられるようになりました。交流人口を生み出すこの映画祭は、山形が国際的な文化創造都市として認識される大きな理由にもなっています。

映画祭のステージの様子

山形ドキュメンタリー・フィルムライブラリー

山形国際ドキュメンタリー映画祭に応募・上映された映画を収集し、保存するために1994年に開館しました。14,500以上のドキュメンタリーのアーカイブは保存のみならず、可能なものは上映・貸出・閲覧などの活用を行っています。映画祭開催の度に集積されてゆく貴重な世界の記録映像。その貴重さと価値は今後ますます高まり、まさに世界的財産と言える「映像現代史」です。
また、月に2回、映画祭主催の上映会、『金曜上映会』も開催されています。

試写会の様子

〈収蔵作品を活用した研究活動と成果〉ドキュメンタリー・フィルム・ライブラリーの収蔵作品を学術的資料として研究し、論文や著作を出版する活動が、山形大学によって本格的に取り組まれています。また、貴重な収蔵作品を鑑賞するため国内外の映画人や研究者が訪れています。

〈311 ドキュメンタリー・フィルム・アーカイブ〉2014年から、2011.3.11東日本大震災を後世に伝えるため、映像作品やデータの集積と保存を行うとともに、世界に情報を発信しています。

山形フィルムコミッション

映画、テレビドラマ、CMなどの映像作品を地域に誘致し、実際に撮影が円滑に行われるための様々な支援を無償で行います。2012年からサービスをさらに充実させ、映像制作のニーズを支援するため、山形近隣の5市2町が加わり、規模を拡大しました。今では年間平均60の制作チームが訪れ、長編映画などのより大規模な製作が増え、その取り組みは山形のブランド力を向上させ、山形市への経済的効果と観光業への刺激をもたらし、地域に文化的価値を付与しています。撮影実績は過去10年で480件にのぼりました。

  • 作品:『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』 撮影場所:文翔館、千歳館
  • 作品:『SK-2 DISCOVERY』(CM) 撮影場所:山寺
  • 作品:『超高速!参勤交代』 撮影場所:霞城公園
  • 作品:『小川の辺』 撮影場所:馬見ヶ崎川
  • 作品:『3月のライオン』 撮影場所:山寺
  • 山形フィルムコミッションの様子1
  • 山形フィルムコミッションの様子2

東北芸術工科大学

東北芸術工科大学は1992年に開学した4年制の美術系大学です。約250名の学生が映像教育を受けており、卒業生は、国際的な映画祭で多くの高い評価を得て、日本の映画業界で活躍しています。2014年からは現代アートによる芸術祭、『山形ビエンナーレ』を主催しています。市の中心部で行われ、山形をアートの街に変貌させます。

芸工大校舎

市民による活動

〈上映活動〉山形市民は積極的に自主上映活動を行い、映像体験を共有しています。『カンガルーのポケット』は子どもと両親が一緒に楽しめる映画の上映を企画するコミュニティグループです。『西蔵王・里山で映画を楽しむ会』は市民によって企画されている上映イベントで、山形・西蔵王の美しい山々の中で映画を楽しむことを目的としています。
多世代共有プログラムの中で、高校生たちは懐かしい映像を使ってお年寄りを楽しませ、彼らの記憶を刺激しています。1950年代の広報ニュースを持ち寄って老人ホームを訪れ、自らの活弁を披露しています。
〈映像制作活動〉市民グループは地元の創造産業やその歴史に光を当てるドキュメンタリーを製作しています。この5年で、製作委員会によって完成された4本の作品が、全国や世界各地で上映されています。ドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』は、ユネスコ食文化創造都市である鶴岡と協力して製作されました。在来作物と今日のその継承の重要性をテーマに、世界の観客に山形の食文化を紹介しています。
  • 自主上映の様子1
  • 自主上映の様子2

子どもと映画

小学生から高校生を対象とした子どもたちのための映像ワークショップを、年間を通して定期的に、山形市、山形国際ドキュメンタリー映画祭、地元の大学の連携のもと開催されています。
学校教育の中では体験できない、映像を「観る」、「作る」、「表現する」喜びに、子どもたちの目が輝きます。

  • ワークショップの様子1
  • ワークショップの様子2
  • ワークショップの様子3
  • ワークショップの様子4

シネマエール東北

2011年以来、ボランティアは映画体験を東日本大震災の被災者に届けてきました。山形県全域でも160回以上の映画上映が行われ、市に転居してきた福島の原発の避難者を支援する事業の一環も担っています。

〈実績〉

  • 福島県福島市、相馬市、南相馬市、伊達市、飯坂町、三春町
  • 宮城県石巻市
  • 山形県南陽市、山形市

上映会の様子